「韓国」夜の広域電鉄にイソウロウ

〜第3部 後編 “夜の仁川編”〜



「よるでんイソウロウ(?)」は後半戦に突入!電鉄で楽しむ仁川のナイトクルーズ☆


↑今や「韓国の103系」と言われる中抵抗電車。
登場から20年、今なおハードな運用をものともしない姿はまさに1000万都市の足です。
 

九老駅の風景

141

駅名/Station

乗換/Transfer

九老
Guro

韓国鉄道公社
京釜電鉄

水原・天安・KTX光明 方面

 KORAIL 
GYEONGBU LINE

for Suwon・Cheonan
KTX Gwangmyeong

 

城北駅を出発したK269列車は、京元電鉄〜メトロ1号線〜京釜電鉄と走り、ここ九老駅にやって来ました。九老は近くに電車区を擁し、京釜電鉄線と京仁電鉄線が接続するターミナル駅です。

(下段 左・中) 九老の寄り道グルメはお酒とおつまみ。韓国のお好み焼きと言えばチヂミ。ネギの入ったチヂミの一種「パジョン」を頂きます。そしてお酒は農酒「マッコリ」をチョイス。韓国ではどんぶりや小壺で出てくるのを器に移して飲みます。どぶろくのような味で、飲みやすくて酔いやすいマッコリ、飲みすぎ注意です^^;;

【注意】
未成年の飲酒は法律で禁止されています
※韓国ではお酒は19歳になってから!

K269列車は仁川へ!

 

九老駅を出発した電車は、京釜電鉄線と別れ、京仁電鉄線で終点仁川へと向かいます。仁川までは27Km、20駅を44分で走破します。

(4,6,7番) 京釜電鉄と複雑な立体交差をします。折しもソウルへ向かう電車とオーバークロス(7番)

九一駅接近

 

電車は九一駅に接近。我々が今走っている京仁電鉄下り2線は線形の都合で他の3線(上り2線、上り1線、下り1線)より高く走ります。九一駅の手前、安養川に架かる橋からは西部幹線道路の美しい夜景を見る事が出来ます。

九一駅

142

駅名/Station

乗換/Transfer

九一
Guil

 

 

電車は九一駅に到着。下り各駅停車のみが1段高いホームになっています。
(4番) 眼下の急行ホームを東仁川行きの急行が通過して行きます。
(6番) 九一駅を出たらすぐ下り坂。この下りを利用してデッドセクションがあります。

 

運転室の車内設備

 

今回イソウロウ中の中抵抗電車の運転室を観察します。

(左上) LED化に対応した行き先表示機コントローラー。

(右上) 各号車、車内の温度を表示するモニター。火災の発見や車内の温度調整に用います。特定の車両のみが混雑していないかも、車内温度を通じてある程度把握できます。

(左下) テロや火災による煙充満など不測の事態に備えて準備されている防毒マスク。
 

<参考> 行き先表示装置の表示番号

番号

表示

番号

表示

1

議政府北部

21

龍山駅 急行

2

議政府

22

ソウル駅 急行

3

倉洞

23

朱安駅 急行

4

城北

24

仁川駅 急行

5

石渓

25

水原駅 急行

6

清涼里

26

試運転

7

ソウル駅

27

餅店

8

龍山

28

天安

9

鷺梁津

29

徳沼

10

永登浦

30

九老駅 急行

11

九老

31

天安駅 急行

12

悟柳洞

32

天安駅 急行

13

富川

33

ソウル駅 急行

14

富平

34

東仁川 急行

15

朱安

35

州内

16

仁川

36

東豆川

17

衿井

37

逍遥山

18

水原

38

光明

19

安山

39

東豆川 急行

20

回送

40

 

開峰〜梧柳洞

143

駅名/Station

乗換/Transfer

開峰
Gaebong

 

144

駅名/Station

乗換/Transfer

梧柳洞
Oryudong

 

 
電車は開峰駅(1,2番)、梧柳洞駅(7番)と停車して行きます。
 

青と緑の回廊

 

列車は複々線の線路を快走します。

京仁線は京釜線同様、1線(急行電車の走る線路)の進行現示は「緑」、2線(各駅停車の走る線路)の進行現示は「青」と色分けしています。

更に内側を走る1線の閉塞信号は台湾鐵路のように地上に低い信号機を設置して認識性を向上させています。

温水駅到着

145

駅名/Station

乗換/Transfer

温水
Onsu

都市鉄道公社 7号線

大林・高速ターミナル・長岩 方面

 SMRT   LINE 7

for Daelim・Express Bus Terminal
Jangam

 

電車は7号線との連絡駅、温水駅に到着。急行通過の乗換駅と言う事で多くの乗り降りがあります。
 

温水駅〜駅谷駅

146

駅名/Station

乗換/Transfer

駅谷
Yeokgok

 

 

温水駅を出るとソウル市から富川市へ入ります。富川市最初の駅、駅谷駅に到着します(4〜6番)
 


素砂駅へ向けて

 

電車は夜の京仁街道を走ります。運転席右の黄色いモニターは運転支援装置。現在の時刻・速度、次の駅名・距離・現在位置など様々な情報を管理します。

画面は機関士モードですが、車掌モード、点検や整備など色々なメニューが選択できます。

147

駅名/Station

乗換/Transfer

素砂
Sosa

 

 

電車は素砂駅に停車し(1番)、映画の街、富川に到着します(7〜9番)。
 

富川駅の風景

148

駅名/Station

乗換/Transfer

富川
Bucheong

 

富川駅は水原駅や龍山駅のように駅の真上にデパートが乗った様な橋上駅舎です。
(下段 中・右) 富川駅前でのグルメは韓国の定番料理、「ダッカルビ」。江原道・春川の名物料理ですが、今や韓国全土でポピュラーな料理です。鶏肉と野菜・薄切りのお餅を炒めその味を楽しみ、味がなじんで来た最後はご飯を入れておこげと共に食べれば絶品ですv(^_^)
 

富川出発〜中洞

149

駅名/Station

乗換/Transfer

中洞
Jungdong

 

 

富川駅に停車中、運転室に我々の列車を呼ぶ無線が入ります。

CTC指令「電動269列車、運転士さん、車掌さん、京仁線管制です、どうぞ」
K269運転士「269列車機関士どうぞ」
K269車掌「269列車車掌どうぞ」

CTC指令「京仁電鉄下り線、只今より運転調整を行います。電動269は富平3分遅延でお願いします」
K269運転士「電動269列車運転士了解」
K269車掌「269列車車掌了解」

運転調整の指令です。運転調整とは後続列車が遅延などで間隔が開いてしまい、混雑をしている場合、管制の指示で運行ダイヤから意図的に列車を遅らせ、利用者にとって適正な配車間隔に調整する運行方法です。「富平3分」とは現在列車が居る富川駅から4つ先の富平駅で定刻の3分遅れとなるように速度を落とし、調整しながら走れという意味です。

車掌さんが運行調整で列車が遅れますとアナウンスを行い富川駅を発車。列車は40〜50km/hでゆっくりと走り、中洞駅(7番)に停車、長めの停車時間を取って発車。

運行調整中

 

 

電車はゆっくりと次の松内駅を目指します。窓を開けると心地よい春の夜風がふわっと包んできます。

松内〜富開

150

駅名/Station

乗換/Transfer

松内
Songnae

 

151

駅名/Station

乗換/Transfer

富開
Bugae

 

 

電車は松内駅に停車(3,4番)、長めに停車した後、またゆっくりと動き出します。電車は仁川市に入り、最初の停車駅、富開駅に到着します(8,9番)。
 

富開駅発車

 

富開駅を出発した電車は富平駅に到着。運転調整の甲斐があり、2分30秒ほどの遅れ。富平で30秒ほど停車時間を延ばせば運転調整完了!乗客数も心なしか増えて来ました。
 

富平駅の風景

152

駅名/Station

乗換/Transfer

富平
Bupyeong

仁川地下鉄 1号線

富平区庁・桂陽 方面
仁川ターミナル・東幕 方面

 IRTC  
LINE 1(Incheon)

for Bupyeong-gu Office・Gyeyang
Incheon Bus Terminal・Dongmak

 

富平は仁川市の東に位置するターミナル。仁川地下鉄1号線と接続する駅は大きな地下街も備わっています。

(左上) 富平駅から少し歩くと繁華街になります。
(左下) 繁華街で見つけた激辛のカルビチム(牛肉の煮込み)。韓国の人でも辛くて仕方の無いと言う味は、もはや「口から火は出ず、涙が止まらない味」ですが、何故か涙と共に箸が止まりません。(TQ^)

 

富平駅〜白雲駅

153

駅名/Station

乗換/Transfer

白雲
Baegun

 

 

富平駅を出た電車は通常の速度で運転を再開します。白雲駅(5,6番)を停車し、また軽快に走ります。
 

銅岩駅進入

 

 

電車は照明もまばゆい銅岩駅に進入します。

銅岩駅〜間石駅

154

駅名/Station

乗換/Transfer

銅岩
Dongam

 

155

駅名/Station

乗換/Transfer

間石
Ganseok

 


電車は銅岩駅(1番)、間石駅(7番)と停車して行きます。
 

中抵抗が行く

 

 

10両編成の電車は直流モーターの音も高らかに、夜の仁川を颯爽と走ります。
 

朱安駅到着


城北を出ておよそ1時間30分、電車は朱安駅に到着しました。
 


朱安駅の風景

156

駅名/Station

乗換/Transfer

朱安
Juan

 

 

朱安駅は古くから京仁線の拠点駅。城北電動車乗務事務所の運転する電車も朱安駅は交代拠点になっており、駅の構内には城北の運転士さんの待機室があります(上段中央)
(中段右) 京仁線には貨物列車も多く設定されています。通勤電車に混じって重厚な貨物列車が走ります。


(下段) 朱安付近の繁華街でも食事をします。味付け豚の焼き肉「サムギョプサル」(左下)やハムからラーメンまで何でも入った「プデッチゲ」(右下)と美味しいものが目白押しです(^Q^)
 

朱安駅〜道禾駅〜済物浦駅

157

駅名/Station

乗換/Transfer

道禾
Dohwa

 


電車は道禾(4〜6番)、済物浦(8,9番)と立ち寄って行きます。

(6番) 道禾駅を出た電車はすぐにデッドセクションがあります。列車はフル加速でセクションを抜けます。
 

済物浦駅〜桃源駅

158

駅名/Station

乗換/Transfer

済物浦
Jemulpo

 

159

駅名/Station

乗換/Transfer

桃源
Dowon

 

 

済物浦駅を出た電車は桃源駅(7,8)へ停車。城北からの乗務もあと2駅となりました。

東仁川駅接近

 

防音壁が樹脂板になると電車は東仁川駅に接近します。。

東仁川駅

160

駅名/Station

乗換/Transfer

東仁川
Dongincheon

 

 

電車は急行電車の終点、仁川駅へ到着しました。
(5,6番) 列車番号表示機は手動のロール式。運転調整で折り返し時間が短くなった為、停車時間中に折り返しK290列車に巻き、車掌さんとも挨拶。「お疲れ様でした〜あと1駅です」

(下段) 東仁川駅付近には冷麺の店が多くあります。夏の時期、コシのある冷えた水冷麺(右下)は納涼感満点です☆

ラストスパート

 

電車はあと1駅、終点仁川駅を目指して出発します。車内の乗客もまばらになってきました。

(6番) 急行電車の線路、複々線の真ん中2本は電留線となって消え、線路は複線区間となります(7番)

1駅だけの複線電鉄

 

仁川市内を走る複線標準軌の線路。つかの間の私鉄路線のような雰囲気があります。

電動K269列車、仁川駅進入

 

前方に場内信号機が見えてくると終着駅が近い証、我々の乗ったK269列車は仁川駅に接近します。

(4番) 仁川駅の構内は20Km/h制限。ゆっくりと構内を進みます。

仁川駅到着

161

駅名/Station

乗換/Transfer

仁川
Incheon

 

 

電車はゆっくりと仁川駅ホームへと入ります。城北駅から安全運転お疲れ様でした〜

20時45分、仁川駅停車

 

電車は城北を出て1時間40分後の21時45分、終点仁川駅に到着しました。先ほどの時間調整の影響で折り返し時間は5分ほどとなってしまい、運転士さんは手早く方向転換をします。

仁川駅の風景

 

ホームでは電車の停車と同時に車内清掃と折り返し準備が行われています。

仁川は横浜や神戸、基隆のような歴史ある港町。新鮮な魚介類も多くいただけます。安くて豪華な大盛り刺身の紹介は旅行ガイドブックに任せて、拙事務所的にはぐっと庶民的に。船員さんも良く訪れる大衆食堂で焼き魚定食を。(中段左・下段左)

仁川の街は中華街(中央)や国際空港のある永宗島への渡船(中段右)と夜も楽しめます。食事のあとの街歩き。おやつはアイスクリーム(下段中)?それとも鶏卵パン(下段右)?楽しみな悩みが続きます(*^^*)

夜の中抵抗電車を後にする


韓国でも古くから電鉄線として運転された京仁線。ソウルと仁川を結ぶ路線は広域電鉄でも歴史の古い路線です。複々線化・急行運転延伸などますます便利に生まれ変わる中、まだまだお現役で頑張る抵抗制御の電車。日本の103系の遠い親戚に当たるこの電車、まだまだ健脚と言う事を身をもって知らされました。

市民の足として、地方や海外からの訪問客の足として末永い活躍を願いつつ、夜風心地よい仁川駅を後にした…

イソウロウ日時
2007年5月
 


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